着物に使用されている、鮮やかな色・柄。それに欠かせない染料について詳しく解説いたします。

■染料植物

・黄櫨(きはだ)・・・植物のハゼ(ろうの木)のことで、庭にある落葉小高木です。葉っぱは、小形で葉が赤くなり、実からロウをとります。

・紅花(べにばな)・・・トゲがあり、夏場に咲く紅色を帯びた黄色の花が咲きます。アザミにも似ています。褪紅色(もも色)の染料です。

・梔子(くちなし)・・・常緑低木。夏場に香のある白い花を持ち、薬用にもなるといわれています。黄丹色(おうだんいろ)の染料になります。

・紫草(むらさきそう)・・・夏場に白色の花を咲かせる山野草。根から染料をとります。深紫色の染料になります。

・茜草(あかねそう)・・・多年生のつる草。赤黄色の根を持ち、粉にして暗赤色の染料になります。

・蘇芳(すおう)・・・茎の部分にトゲがあり、黄色の花が咲きます。実のさやから染料をとります。黒色を帯びた紅色の染料です。

・黄蘖(きはだ)・・・落葉高木。実は主に薬用、皮は主に染料用として使用されています。鮮やかな黄色の染料です。

・橡(つるばみ)・・・どんぐりを煮てから、出た汁で染めた濃いネズミ色の染料です。

・刈安(かりやす)・・・イネ科の多年草で、山のススキに似ています。黄色の染料です。

・藍(あい)・・・主に畑にて栽培される一年草で、葉から鮮やかな青色の染料となります。

■その他の染料

・灰汁や牛乳などで後処理をする染料は媒染染料といいます。

・藍のような発酵によって水に溶けだしたものを布に含ませ、空気中に発色させるものを建染染料といいます。