■帯揚げ

胸元を華やかに魅せる帯揚げ。現在は幅約20cm、長さ約1.5mのものが主流となっています。縮緬、綸子、絞りなど色柄も豊富ですので、着物に合わせてお好みの帯揚げを選ぶという楽しみもあります。同じ帯揚げでも畳み方によって印象がガラリと変わりますので、装いに応じてコーディネートを楽しみましょう。また、ふくよかな女性向けの長尺の帯揚げというものもあります。
着物と帯揚げの組み合わせですが、留袖には白無地の紋綸子か総絞り、一越縮緬を合わせます。金銀が入っていてもよいです。喪服には黒無地の紋綸子か総絞り、一越縮緬を合わせます。これら以外の着物であれば、ぼかしや色無地の帯揚げは略礼装から普段着まで幅広く使えるので非常に便利です。カジュアルな装い向けの柄物も持っていると役立ちますよ。金糸や刺繍の入ったもの、飛び絞りの帯揚げは準礼装から社交着に向きます。また、総絞りの帯揚げを振袖に入組みにして豪華に魅せる場合もあります。お茶の席では薄手で扱いやすくバリエーション豊富な綸子が多く使われているようです。
夏の装いには絽や紗の帯揚げもあります。刺繍などを控えめにして涼やかに、冬場には厚地の縮緬や絞りの多いもので温かみを演出します。
晴れ着には帯揚げを多めに出すことが多いですが、お茶の席では控えめに魅せすぎないよにするほうが上品でよろしいでしょう。すっきりと横一文字になるように締める方が、帛紗を腰につけるなどの所作がしやすいです。

 


■帯締め

着物姿全体を整え、最後の仕上げをする帯締めは着付けの要ともいえるポイントです。色目が装い全体のバランスを決めますので、ぜひとも着こなしたいものですね。着物好きの方の中には、微妙な色の違いなどを使い分けるために帯締めを数多く集めている方もいるほど、着こなしにおいて重要な部分であるということです。
帯締めは大まかに平たく組んだ平打ちと、丸く組んだ丸打ちとに分けられます。丸打ちのものはいろいろな形に結ぶことができますので、振袖の飾り結びなどにも適しています。留袖には金銀の入った白の平打ちか丸打ち、喪服には黒の平打ちか丸打ちを合わせましょう。振袖には着物に負けないような色目の鮮やかなものや幅の広いものを選ぶと見た目のバランスが取れますし、華やかさも増します。
お茶席では主に平打ちが主流となっていますが、若い方やおめでたい趣向の際には丸打ちでもよいと思います。また、平打ちのものも幅がそれぞれ異なりますので、格調高い装いの際には幅の広く金糸、銀糸の入ったものを、普段着には細目のものを合わせるとバランスが良いです。夏の装いには、絽や細い糸で組んだ夏組みのものを合わせ、すっきりと着こなしましょう。