■洗朱(あらいしゅ)

洗朱とは、朱色よりも色に深みがあり、少しぼやけたような色合いのことを言います。例えるなら熟す前の柿の色のような黄味のある色で、普通の柿の色よりも赤味の少ない色です。
以前は振袖や色留袖、訪問着に洗朱がよく使われていたそうです。濃くしても薄めにしても、はんなりとした上品さがありますので、幅広い年齢の方に合わせやすいお色と言えるでしょう。

 


■珊瑚色

珊瑚色はそこまで古い色名ではありませんが、江戸時代の風俗画に珊瑚の髪飾りをさしている図などがあります。珊瑚色は、桜色に近いような淡い色や、桃色のような明るい色、鮮やかな赤の濃い紅珊瑚など、色の表情がさまざまです。珊瑚色を日本の伝統的な色名で表すと浅緋(うすあけ)にあたります。ちなみに「紅」とつく色は赤系統の色。「緋」とつく色は黄味を含むスカーレット系統と、区別して使われます。