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単衣について

初心者さんも丸わかり!喪服って何?クリックで詳細を見る

イメージ葬儀などに参加する際に着用します。和装の場合、礼装として最高格の五つ紋の黒縮緬、黒羽二重地を着用します。
喪服を着るということは喪に服す気持ちの表れ、礼を尽くす意味を持ちます。 地域によって違いはありますが、喪主や親族の意向を無視して他人が五つ紋の喪服を着ていくのは礼を尽くすとは言えません。和装の喪服は喪主を筆頭とする親族です。場のバランス・TPOを考えましょう。
ちなみに和装の場合、通夜では本礼装はせず略礼装です。
帯は黒い名古屋帯か袋帯を合わせます。その他帯・帯揚げ・帯締め・バッグ・草履すべて黒で統一します。
喪の和服をセットで揃えていればいざという時慌てませんが、葬儀で和装自体今はあまり見かけません。
数十年前までは嫁入り道具の一つとして欠かせないものでした。しかし費用の問題、また洋装が手軽で保管も楽などの理由により減ってしまいました。
少数派になってしまいましたが、大切な時を過ごす意味のある装いであることには変わりはありません。

失敗しない喪服の選び方とは?クリックで詳細を見る

イメージ近年、葬儀に和装の喪服を着る方は減ってきました。近しい親族であっても手軽な洋装が主流になっています。
絶対揃えなくていけないという意識も薄れているのでしょう。しかし確かに出番は少ないでしょうが、葬儀の意味を考えれば和装の喪服は礼を尽くした究極の礼装と言えるでしょう。
地域や家系によってはいろいろな風習や考え方があります。よくあるのは嫁入り道具の一つとして持たせるもの。「この家から嫁に出します」「我が家を代表している人間です」など、実家の紋を付けた喪服には親の思いも含まれています。
冬物なら生地が厚くしっかりした縮緬などがよいでしょう。高級感があり傷みも少ない上、何度も染めが入っているので深い黒が出ています。薄く軽いと傷みやすく、すぐに赤やけが目立ちます。
夏物なら絽の目が細かくて襦袢が透けにくい生地がよいとされています。
いずれも他と比べると黒色の出方、手触りなど素人目でも善し悪しが分かる着物でもあります。

不祝儀の第一礼装の喪服、その着用シーンとは?クリックで詳細を見る

イメージ不祝儀の第一礼装として親族の葬儀・告別式に黒無地の染め抜き五つ紋付きを着用します。関東では羽二重、関西では一越縮緬で作ります。帯や小物は黒で統一します。喪帯としては名古屋帯が一般的です。
かつては白の五つ紋付き喪服も親族の葬儀で着用していましたが、現在は黒の方が断然多く見られます。
普通、通夜では急いで駆けつけるという意味を持つので略正装となります。紫や藍、グレーなど落ち着いた色無地の一つか三つ紋に黒帯、控えめな小紋に一つ紋付き黒い羽織を着ることで略式とする場合もあります。
暑い盛りの七、八月頃は絽の喪服が一般的です。その前後六月から九月あたりは通常単衣を着用しますが、最近は夏の間はずっと絽で通す人も増えています。こちらも同じく五つ紋付きを基本とします。暑い時期は羽織を使う事はありません。
柄の無い分、黒い着物は色の善し悪しが誰の目にもよく分かります。良質なものを選びましょう。なお長襦袢・半襟・足袋は必ず白を使います。

喪服の類類、それぞれの特徴とは?クリックで詳細を見る

イメージ喪服と言えば黒地の着物です。黒無地に五つ紋が不祝儀の装いの第一礼装となります。関東は羽二重、関西では縮緬と言われていますが、現在は縮緬が多く見られます。
黒の色合いも染色によって違ってきます。代表的なのは下地に紅を染めてから黒を染める紅下染め、藍色を染めてから黒に染める藍下染めなど。下染めは黒の深みを引き出し染め上がりの色艶をよくします。深みのある黒であればあるほど上質と言ってよいでしょう。
帯は黒の名古屋帯、袋帯などを使用しますが名古屋帯が主流です。
場面や故人との関係性により、略礼装である色喪服が用いられる事もあります。グレーや紫など色目を抑えた無地の着物です。生地は光沢のない縮緬などが定番ですが、地紋がある場合は注意が必要です。吉祥模様は避け、慶弔両方の場面で着用可能な流水紋・網代紋などの文様がよいでしょう。
季節によって仕立てが変わります。10月から5月までが袷、6、9月は単衣、暑い盛りの7、8月は絽の単衣が基本です。

故人への敬意を表す喪服、その歴史とは?クリックで詳細を見る

イメージ古代から江戸時代にいたるまで喪服と言えば白でした。古代の喪服は素材が麻、藤の皮の繊維で織った布をそのまま仕立て着用していたようです。
現在でも地域によっては葬儀の際に白い喪の和服を着る習慣がありますが、都会などではほとんど見かけなくなりました。
白の喪服は日清・日露戦争以前まで普通のことでした。しかし戦争激化に伴い葬儀に参列することが増え、汚れが目立つ白から黒に変わったと伝えられています。そして明治時代から始まった欧化政策の影響で洋装が取り入れられ、葬儀の時も西洋の喪の色である黒が使われるようになったのです。
そのような背景から葬儀は黒、簡便さから洋装へと移行していき自然と白い喪服、和装離れになっていきました。和装の黒が喪を表す色になったのも意外と歴史が浅いということです。
世界に誇れる着物は、代々受け継がれてきた日本文化の結晶です。和装姿は品格があり、喪の本来の意味である故人への敬意を表すためにも積極的に着たいものです。