皆さんは服を買う時、どんなことを気にしますか?流行、色、デザインなど自分が気に入ったものを買うのではないでしょうか。しかし、どんなに気に入った服があってもサイズが合わなければ買いませんよね。サイズは服選びにおいてとても大切なポイントです。それは着物にも同じことが言えます。着物のサイズと言われてもイメージができない…という方必見、サイズについて分かりやすく説明していきたいと思います。

一般的に着物は、普段着ている洋服ほど細かくサイズを気にしなくていいと言われています。着物が普段着として着られていた時代には、「女並」「男並」という大まかなサイズがほとんどで、多少サイズが大きくても小さくても着方を工夫すれば問題なく着ることができていました。しかし最近は身長や体格が人によって大きな差が出るようになってきていますので、着方で調節しきれないことも多くあります。そのため、あらかじめ大まかな寸法をチェックしておくことでサイズで失敗することなく、着物選びがより一層楽しくなりますよ。

着物のサイズの見方で重要な項目は「身丈」「裄」「前幅」「後幅」の4つです。

■身丈
身丈とは着物の肩から裾までの長さのことを指しています。身丈は自分の身長と同じくらいのものがちょうどいい長さになっていますが、身長の±10㎝以内であれば問題なく着ることができます。また男物の場合はおはしょりがなく、余った布は内あげとして縫い込んでありますので身丈=着丈になります。着物の裾は汚れやすいため、仕立て直す際に裾を少し切って綺麗にしていました。そのため切って短くなってしまってもまた着れるようにと、着物の身丈は男女共に少し長めに作ってあります。それを着るときに調節するのが男物では内あげ、女物ではおはしょりとなっています。つまり、少しのサイズの違いであれば調節して着ることができるということです。

■裄
裄はぼんのくぼ(首の付け根あたり)から手首までの長さ±3~5㎝以内がちょうどいい長さと言われています。身丈は調節はできますが裄はそうはいきません。そのため、実は身丈よりも裄の方が重要なポイントになっています。個人の好みにもよりますが±3㎝以内がもっとも着やすい長さとされています。もしも裄の長さに悩んだときは長襦袢の裄に合わせて購入するのもおすすめです。長襦袢と合わせることで、着物と長襦袢の裄の長さが合わず不格好になる失敗もなくなります。

■前幅と後幅
昔の着物は仕立ての際に、女並(前幅23㎝、後幅28.5㎝)、男並(前幅24.5㎝、後幅30.5㎝)のどちらかを指定するだけだったようです。つまりこれもそれほど気にすることはないということです。着物を仕立てるときに前幅と後幅はヒップのサイズで決まります。厳密に言うと身幅や前腰幅の数字を割り出す必要がありますが、今回は分かりやすく簡単な目安をご紹介します。ヒップの数字が「前幅+(後幅×2)+13(※おくみ幅)」を計算した数字に近ければOKです。例えばヒップ96㎝の方が前幅22㎝、後幅30.5㎝の着物を購入しようと思っている場合、「22(前幅)+<30.5(後幅)×2>+13=96となるのでちょうどいい感じだということが分かります。

size
以上が着物を選ぶときに知っておきたいサイズについての知識です。いかがでしたか?着物のサイズなんてわからない、難しそうで抵抗がある、と思っている方でもとても簡単に自分のサイズを知ることができるんですよ。これをきっかけにして、着物に興味を持っていただけたら幸いです。次回からも、着物に関する情報を発信していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。