素材から選ぶ
素材によって質感やお手入れの方法など、大きく異なります。質感重視、お手入れ重視、暖かさ重視など、お客様の着物の楽しみ方に合わせてお選びいただけます!
正絹
美しい光沢と滑らかな風合いが魅力。肌にしっとりと吸い付くような肌触りと着心地の良さが特徴です。
ポリエステル
リーズナブルな価格とお手入れの簡単さが人気!「洗濯可」とあるものはご自宅でお洗濯が可能です。
ウール
羊の毛から作られており、ざっくりとした肌触りが特徴。お手入れも比較的簡単ですが、虫食いに注意が必要です。
綿
洋服でも馴染みのある素材で、カジュアルな着こなしにぴったりの素材です。
混紡
異なる繊維を混ぜて織られた生地。それぞれの長所と短所を補うため、コストを抑えるためなどの目的があります。
麻
通気性、速乾性に優れています。汗をかきやすい夏の装いにおすすめです。
その他
正絹、ポリエステル、ウール、混紡、麻、綿以外の素材をお求めの方はこちら!
柄から選ぶ
着物選びの際に好みの柄を見つけるとワクワクしますよね!着物の柄は、コーディネートの際に重要な部分ですから、こだわりをお持ちの方も多いのではないでしょうか?季節感のある柄を選ぶ際のポイントは、ずばり「先取り」!実際の季節よりも1か月くらい先取りをするのが粋と言われています。
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全ての盛夏
正絹の盛夏
ポリエステルの盛夏
ウールの盛夏
綿の盛夏
混紡の盛夏
麻の盛夏
その他の素材の盛夏
流水柄・波柄の盛夏
木の葉・植物柄の盛夏
無地の盛夏
麻の葉柄の盛夏
風景柄の盛夏
蝶柄・昆虫柄の盛夏
人物柄・動物柄の盛夏
縞柄・線柄の盛夏
古典柄の盛夏
亀甲柄の盛夏
幾何学・抽象柄の盛夏
花柄の盛夏
雲柄の盛夏
チェック・格子柄の盛夏
その他の柄の盛夏
白の盛夏
黒の盛夏
グレーの盛夏
茶の盛夏
ベージュの盛夏
赤・朱の盛夏
エンジ・小豆の盛夏
ピンクの盛夏
橙の盛夏
黄・黄土色の盛夏
クリームの盛夏
緑・うぐいすの盛夏
青・紺の盛夏
紫・藤色の盛夏
金・銀の盛夏
多色使いの盛夏
盛夏について
初心者さんも丸わかり!盛夏って何?クリックで詳細を見る
- 着物は季節によって装いを変えます。
一番長い期間着用する袷は、10月から5月までとされています。夏の着物には単衣と盛夏の2種類。春単衣は6月に、秋単衣は10月着用と決め、暑さの厳しい7、8月は盛夏を装います。ルールのある着物はたいへんと思いがちですが、理解してしまえば簡単なことですし、逆に着物の奥深さを楽しめます。
盛夏は最も暑い時期の装いです。透ける生地を裏地なしで仕立てます。
絹の絽、紗といった盛夏ならではの独特な生地が登場し、着物も帯も涼やかな雰囲気になります。
盛夏の特徴は生地の透け感。実際に着ていても風が通り爽やか、見た目にも涼しさが伝わります。柄も蛍や流水など涼しさを感じさせるものが多く、暑いながらもお洒落感を演出するように計算されています。
麻や木綿生地のものはカジュアル感覚で楽しめます。家庭での洗濯も可能ですから、浴衣代わりに着る人もいます。
帯や長襦袢、小物も絽や紗、レースなどの夏用でコーディネートしましょう。 失敗しない盛夏の選び方とは?クリックで詳細を見る
- 夏の着物の着こなしポイントは、相手にも涼やかさを感じてもらうことです。
透け感の美しい盛夏の着物はまさにその雰囲気を醸し出します。照りつける日差しの中、絽や紗の着物を着た女性の姿は見ているだけで清涼感を感じさせてくれます。
粋で颯爽とした佇まい、一年中で数ヶ月しか目にしないことなど、いろいろな理由で盛夏は憧れの着物です。また、一歩踏み出せない難しそうな着物でもあります。しかし夏の着物のルールも基本さえ理解すれば案外躊躇なく着こなせるものです。
盛夏の着物代表である絽はドレッシーな雰囲気。留袖や付け下げなどでもよく使われるので一般的です。この時期にフォーマルの場へ出席する頻度が多ければ、家族や会社の代表として招いてくださった人への礼を尽くす意味でも一枚持っていれば安心でしょう。
紗も通気性がよい夏素材の着物です。絽よりも絽目が大きく、生地全体に透け感があるので下着には気を配りましょう。上布は麻の肌触りが楽しめます。 暑い季節の涼しげな装いの盛夏、その着用シーンとは?クリックで詳細を見る
- 洋服のように着物も衣替えをします。暑い時期、寒い時期を快適に過ごせるよう季節に合わせて仕立てや素材を替えるのです。地域によって一概には言えませんが、10月から5月は裏地の付いた袷、6月と9月は裏地のない単衣、7、8月の最も暑い時期は盛夏と言われる透ける素材の着物を着用します。
先方に失礼がない程度、また気候に合わせてなど正装で出席しなければならない時以外は比較的自由に装う傾向にあります。帯や小物を透ける素材にして涼やかさを演出できるのも着物の楽しいところです。
フォーマルの場に盛夏の代表格である絽の訪問着か付け下げで出かける場合、やはり織りの絽か紗の袋帯が基本です。紬は公式には締められませんので注意しましょう。
お茶会では絽の色無地が無難でしょう。ただ透ける素材なだけに長襦袢も細心の注意が必要です。冬用ではなく必ず夏用の襦袢を着用します。 紗も全体的に透けていています。繊細で趣のあるこの生地は、装束などにも使われます。 盛夏の類類、それぞれの特徴とは?クリックで詳細を見る
- 暑い時期、締めつけるイメージの着物はつい敬遠されがちです。しかしそのような季節にこそ、颯爽と着物姿で人前に登場すれば究極のお洒落として一目置かれるはず。基本を理解すれば着物のルールは簡単です。憧れの盛夏の着物もトライして見る価値ありです。
盛夏は、たて糸とよこ糸の密度が荒く織られた生地の総称です。
絽は搦み織りの一種。盛夏用の絹で、染めの生地です。平織りを混ぜて織られるので、搦み部分に隙間ができます。シマシマ模様に透けているのはそのためで、その隙間を絽目と呼びます。絽目が横に連続するものを「よこ絽」、縦の場合は「たて絽」となります。絽の着物はしなやかで、体に沿うようなシルエットはとても魅力的です。
他にも縮緬糸を使用した絽縮緬、本駒糸の駒絽など多くの種類があります。
紗は独特の張り感があり、肌にまとわり付きません。白い長襦袢が見える透け感の演出は涼やかこの上ありません。
上布は産地独特な技法で織り上げられた高級な麻織物です。 透け感のある爽やかな盛夏、その歴史とは?クリックで詳細を見る
- 日本人は古来より豊かな四季の移り変わりを目で、肌で敏感に感じ取ってきました。季節感を出してお洒落を楽しむという考え方が独自の文化を育み、その証が着物の世界と言えるでしょう。
当然寒い時期は暖かく、暑い時期は涼しく装うという機能的かつシンプルなスタンスも含まれますが、やはり日本の美意識こそが世界に誇れる着物文化を生み出したと言えるのではないでしょうか。
暑さを楽しみ、乗り切るための盛夏の着物はその文化の象徴の一つです。
紗の歴史はたいへん古く、正倉院の中にも見られます。もともと中国が発祥で、日本に伝えられたのは奈良時代と伝えられています。平安時代には公家装束の夏の衣として盛んに用いられました。
絽は、紗の変形として江戸時代の日本で生まれた織物です。当時は織るのが難しかったと言われていますが、現代では織り機の発達により容易に織ることができ、種類もさまざまあります。
盛夏の着物を目にすれば、日本文化の深さ・誇りを実感するはずです。